英検3級のレベルはどのくらい?出題内容・問題形式・二次試験は?小学生でも受験できる?

言語学ママ

この記事では英検3級についてお話していきたいと思います。

目次

英検3級とは?

近年、グローバル化の進展により、英語力はますます重要になってきています。特に、小学生のうちから英語学習を始める家庭も増えています。

そんな中、英語力向上の指標として人気なのが、公益財団法人 日本英語検定協会が主催する「英検」です。

英検は1級から5級までレベル分けされています。初級が5級です。

この記事では、英検3級のレベル、出題内容・問題形式、小学生の受験について解説します。

英検3級のレベル

英検3級は、英語学習の到達度指標として広く認知されており、中学卒業程度=高校入学レベルとされています。

具体的には、以下のレベルの英語力を必要とします。

  • 語彙力:約2000語
  • 文法力:中学英語レベル
  • 読解力:日常生活レベルの英文を理解できる
  • リスニング力:日常生活レベルの英語を聞き取れる
  • スピーキング力:簡単な自己紹介や質問への回答ができる

英検4級に合格している小学生であれば、英検3級に向けて学習計画を立て、十分合格を目指せるでしょう。

英検3級の概要

英検3級の試験は、一次試験と二次試験の2つに分けられます。

一次試験

一次試験は、以下の3つのパートから構成されています。

  • リスニング:
    • 日常的な会話やニュースなどの英語を聞き取り、内容を理解する 
  • リーディング:
    • 日常生活や仕事、学業に関する英文を読み、内容を理解する。
  • ライティング:
    • 日常生活や仕事、学業に関するトピックについて、英語で文章を書く。

二次試験

二次試験は、面接形式で、約5分間行われます。英語でのスピーキング能力を評価します。面接官との会話を通して、日常生活や仕事、学業に関するトピックについて、英語で話すことが求められます。

  • スピーキング:約5分
    • 提示された30語程度の英文パッセージを読む
    • 提示されたイラストについての質問に英語で答える

一次試験の出題形式

英検3級の試験形式は、筆記試験はマークシート方式で行われます。(会場受験の場合)

受験者は正しい答えをマークシートに記入します。試験時間はリスニング・筆記の両方のセクションを合わせて1時間30分程度です。

リスニング 

  • 問題数: 30問
  • 試験時間: 25分
  • 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う
  • 会話の内容に関する質問に答える
  • 短いパッセージの内容に関する質問に答える

選択肢形式で、問題により3~4つの選択肢から正しい答えを1つ選びます。問題の放送回数は問題により1回のものと2回のものがあります。

筆記 (リーディング&ライティング)

試験時間:65分

※リーディングとライティングを合わせて筆記試験と呼びます。

リーディング

・問題数: 30問

  • 文脈に合う適切な語句を補う
  • 会話文の空所に適切な文や語句を補う
  • パッセージの内容に関する質問に答える

4つ選択肢から正しい答えを1つ選ぶ形式です。

ライティング

  • 返信メールを英文で書く(Eメール):1問
  • 質問に対する意見を英語で論述する(英作文):1問

記述式で、解答用紙に解答を記入します。

S-CBT受験も可能

個人申込に限りますが、3級~準1級までの各級は、パソコンで英検受験ができるS-CBT方式という受験方式があります。

S-CBTでは、一次試験・二次試験をまとめて1日で受験可能です。二次試験のスピーキングは、ヘッドセットを装着して、マイクに音声を吹き込みます。

S-CBTの申込時に、ライティング解答方式を筆記型・タイピング型から選択できます。

筆記型もタイピング型も、リスニング・リーディングはパソコン上に解答をクリックしていきます。

ライティングの解答のみ、タイピング型選択者はキーボードを使ってタイピングします。筆記型選択者は、解答用紙に英文を鉛筆かシャープペンシルで記入します。

小学生の受験について

英検3級は誰でも受験することができます。

ただし、小学生の場合は、以下の点に注意する必要があります。

  • 学習時間:
    • 英検3級合格には、ある程度の学習時間が必要です。
    • 小学生の場合、学校や習い事との兼ね合いを考慮しながら、無理のない学習計画を立てましょう。
  • 学習内容:
    • 英検3級の試験範囲は、中学英語レベルです。
    • すでに中学英語を学習している小学生であれば、比較的スムーズに学習を進めることができるでしょう。
  • 試験対策:
    • 英検3級のリスニング問題は、英検5級、4級と比べ、難易度が高くなってきます。英語の音声をたくさん聞き、聞き取れるように練習しましょう。
    • 英検3級のスピーキング問題は、面接形式で行われます。外国人講師と話す機会を設けたり、スピーキング教材を使って練習したりしましょう。

英検級のメリット

英検3級に合格すると、以下のようなメリットがあります。

英語力が高いことを証明できる

英検3級は、世界的な英語学習の目安となるCEFR (セファール)の初級レベルとされるA1レベルに相当する試験です。英検3級に合格することで、自分の英語力が国際的に通用するレベルであることを証明することができます。(英検4級、5級はCEFR算出外)

進学に有利になる

英検3級に合格することで、進学において有利に働くことがあります。

自信がつく

英検3級に合格することで、英語学習の成果を実感することができます。また、英語でのコミュニケーション能力が向上することで、自信がつくでしょう。

まとめ

英検3級は、英語学習の到達度指標として広く認知されており、中学卒業程度=高校入学レベルとされています。

小学生でも受験可能ですが、学習時間や学習内容、試験対策などに注意する必要があります。

英検3級合格に向けて、親子で一緒に学習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

参考

公益財団法人 日本英語検定協会

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この記事を書いた人

・TOEIC 920点
・教員免許状英語科取得(第一種)
・米国大学院でTESOL取得
東京都内で子供向け英語講師2年、大手学習塾勤務5年。現在子育てをしながら主に在宅で米国AI関連企業のリモートスタッフ、オンライン日本語教師、ウェブサイト運営などフリーランスで活動中。副業で某英語資格試験の会場運営にも携わっている。40代、言語学好きな2児のママ。

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